冷えを取って健康を取り戻そう

microititaro2005-02-26

     舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次  http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911



 ●冷えを取って健康を取り戻そう  温熱療法のすすめ


  舞黒一太郎です。


 世間ではあまり知られておりませんが、冷え性や腰痛のある方におすすめの治療ポイントについて述べてみましょう。経絡は足の裏まで通じ、人間の身体は血液、リンパ、ホルモン、気など様々なものが流れています。「身体の不調部位」は流れが悪いため、冷えています。この冷えが正常細胞から活力を奪い、自然治癒力を大幅に低下させているのです。


 ガンで患っている人を始め、重い病にかかっている人達に共通していることは、体温が低いことです。冷えることによって免疫機構が低下します。人間の体温が0.5℃低下すると、免疫力は35%低下すると言われています。つまりもともと36.5℃あった体温が35℃台に下がっているということは、免疫力は6割以下にまで低下していることを知っておくべきでしょう。


 もっと問題なのは、体の各部分の温度に大きなバラツキがあることです。体の悪い部分と、その反応点(つぼ)の温度は低くなっています。この事実を認識することにより治療方法が見えてきます。つまり治療によりバラツキを解消、均一化することと、体温そのものを上げるという二つを実現することです。


 寒いと思う時や、手足が冷たい時、すぐ暖まる方法といえば、冷たい部位である手足を直に温めればよいと思われる人がほとんでしょうが、実は違います。答えは次の3点です。冷え性のみならず、腰痛、高血圧などに効果があり、やりかたはごく簡単なことなので、覚えておかれればきっと役に立つはずです。


1,首まわりにマフラー、毛皮などを巻く。(行儀の良い猫と寝てもよい)
2,太腿の表の部分を温める。
3,肩を温める。


 1の首廻りを温める方法はごく簡単ですので説明は省きます。


 2の太腿の表を温めるということはほとんど知られておりませんが極めて有効です。この部位のつぼはほとんど解説されていませんが、私はこの部位のつぼを重視しています。それはここがお腹の内臓の反応点であるからです。この部位を温めることにより手足ばかりか、お腹が温たまります。したがって冷えの解消ばかりか、胃腸など内臓系の不調に卓効があります。


 夏場のクーラーで寒いからといって膝掛けをしている人がいますが、それだけでは効果は期待できません。その理由はひざかけ布内の温度が、その人の体温以上には上がらないためで、加温できる電気毛布や、腰湯が有効です。お風呂では足湯が有名ですが、本当は太腿がつかる腰湯のほうが効果があります。もちろん通常の全身入浴がベストですが、長湯ではのぼせてしまいますのでその中間の腰湯が適当ということになります。


 ホットパックも良いのですが、当てる部位面積の大きいものでないと効果ありません。


 また旅行の多い人は寝るときに、下半身だけいつものパジャマを持参し、穿いて寝るようにすれば、体調が万全となりますので是非おためしください。



 3の肩を温めるにはベストのような薄いものでなく、綿入れをした「ちゃんちゃんこ」のように保温効果の大きいものが有効です。このベストにも充電式温熱ヒーターを内蔵したものがあり(松下製)、42℃をキープできるようになっています。本来はアウトドア用のものですが、肩の温熱療法に使用出来ます。五十肩の方はとても楽になります。



○温めて治す温熱治療法


 温める治療法としては、不調の部位に500円玉大の面で加熱する温熱器を使って治療する温熱治療法があります。三井温熱療法や琉球温熱療法、びわ葉温熱療法などがこれにあたり、この温度は30℃から60℃くらいまで可変できるようになっています。これを少し熱目にして反応点付近や患部にあてると飛び上がるように熱く感じます。温熱器から伝わる熱は必然的に温度の低いところに流れ込むため、このように熱くまたは痛く感じるのです。
 この熱に対して特別に敏感なところは、血流が停滞しているところであり、筋肉が疲労して老廃物が毛細血管の中につまったり、病原体と闘った結果にできた細胞の破壊物が血行を妨げたりしていると考えられます。
 そこに熱刺激、びわ葉、もぐさエキス、にんにくエキスなどの治療エキスを加えることで、阻害物質が血液やリンパ球に取り込まれて移動し、冷えやコリがおさまると考えられます。


 またハンダ鏝の原理で作られている、電子灸というものもあります。電子灸は通常のお灸のようにプチやけどにならないよう工夫されており、ツボさえ間違えなければ従来のものと同様な効果があります。


 その昔、何もないとき腹痛などの症状に卓効があった「たばこ灸」というものを知っている人はほとんどいなくなりました。今考えるとちょっと怖い気もしますが、伝説の温熱治療であり、それをドライヤーで代用する、ドライヤー灸をおこなっている人もいます。



 半身低温サウナも極めて有効です。現代人はクーラーの発達により、ほとんど汗をかかなくなっており、このサウナ(20〜50万円程度)を使い、20分ほどの寝たままで行うラクラク治療です。低温サウナといえば昔はなかなか暖まらない、汗が出ないと悪評プンプンでしたが、これは以前のような全身を入れるボックス型ではなく、半身のみが入るドーム型となっています。20分で自分でも信じられない汗が出ます。その補充の水分の中味を吟味しなくてはならなくなりますがが、汗により今までおしっこ以外に排出できなかった体の老廃物が出て行くわけで、温熱効果も含め、最強の温熱療法と言えるかもしれません。


 最後にコストパフォーマンスの点から、私のお薦めする方法をご紹介しましょう。それは松下電工の世界初のスチーム式足浴器《スチームフットスパ》を使う方法です。この商品は上代で3万円以下、一見足湯器具のように見えますが、足湯ではなく、スチームにより足裏から太腿まで暖められる「腰湯」と同様効果が得られる優れものです。冷えで悩む人の多くは、半身浴・靴下・厚着・カイロなど普通の冷え対策方法では身体の芯まで温まら ない、すぐ冷える、めんどう、といった不満を持っていますが、これを使えば従来なかなかあたたまらなかった手の先までしっかり温まるどころか、そのぽかぽか感が長持ちすることに驚かれることでしょう。


 その操作といえばコップ1杯分の水(約100mL)を入れるだけなので、準備や後始末の手間が省け、後片付けは中を拭くだけです。お湯式のように重いお湯を入れたり捨てたりする手間が省け、リビング・個室で、テレビや読書をしながら気軽に使えます。またこの水にハーブ、生薬、にんにく、よもぎエキスなどを混ぜることにより、その蒸気の有効成分が各部のツボから吸収されますので一層の相乗効果が期待出来ます。