ベッキーを使った音声メールの可能性

 

 舞黒一太郎です。


 神が人に与えた「インターネット」という贈り物は、百万言の有り難い言葉よりも桁違いの福音を身体障害者にもたらしました。ただそれが本当の贈り物になるには、まだまだ多く善意の人々の協力が必要のようです。


 最近パソコンはもっているけれども、それをまったく使わない人が急増しています。その理由はほとんどの機能が携帯電話で十分であり、むしろスピーデイさ、使い勝手のよさ、すぐ立ち上がるスピード、価格の安さなどがあげられます。特に今の人達が使っているメールはごく短いものがほとんどですので、携帯で十分なのです。


 音声メールは携帯でも可能となってきましたが、パソコンに比べるとメモリーの関係で劣っています。反面パソコンにおいては、音声メールのよさが十分認識されておらず宝の持ち腐れとなっている現状があります。


 学校の先生が、生徒の今日の状況を、ライブの感覚で一人1分以内の音声メールでコメントし、各家庭に送ることは、慣れれば30人分の作業を1時間以内ですることが可能です。これを文章メールで書いて送ろうとすると、1日仕事になってしまい、とても実現不可能です。
 もしこんな学校があれば保護者はどんなに安心でしょう。しかもこれはメールですから、海外や遠距離におられる単身赴任の方にでも届きます。もちろん本人や行事の写真などが貼付されておれば、なおうれしいメールとなること請け合いです。


 同様なことをお医者さん、あるいは施設の方から家族の方へ、患者さんの今日の状態を連絡するというサービスも可能となります。


 携帯音声メールを併用すれば、小売店の自動注文システムがすぐ現実のものとなります。


 もちろん目の不自由な方のメールも簡単に出来るようになります。



 メールソフトであるベッキーは、その使い勝手のよさから有料であるにもかかわらずず、多くのユーザーが利用していますが、今日はベッキーで音声メールを作る方法をご紹介します。それはベッキーの添付ファイルとして(WAV)形式の音声を送ります。


ベッキーで音声ファイルを添付して送る方法


1,メールを書く。
2,マイクをマイク端子に入れておく。
3,ツールを選択し、音声添付を選ぶ



4,録音ボタンを押し、しゃべり始める。



5,録音が終わるとOKボタンを押す。ここで再生ボタンを押し録音状況を確認し、悪ければレベル等を再確認後、再び録音ボタンを押す。この動作を繰り返し、最良録音とする。(この作業は一度行えばよい)


6,送信


 これだけの簡単操作で、音声メールは可能です。ファイルの大きさは1分の音声で200K程度です。したがってADSLなどのブロードバンド環境ですと5分くらいのメールはなんら問題はなく、MP3のエンコーダーソフトでMP3に変換しますと、ファイルの大きさをさらに十分の一にすることも出来ます。いずれにせよ音質は実にクリアーです。


 ここで私の使っているマイク付ヘッドフォンを紹介しましょう。一見すると口の前にあるはずのマイクがなく、単なるヘッドフォンに見えますが、実はコードの下25㎝の部分にマイクがあります。したがってじゃまなマイクを意識することがありません。またさらにその下に手元音量調整部分があり、これも便利で、音質もきれいです。


 このマイク付ヘッドフォンは無料インターネット電話スカイプなどで今後多く使われることになると思われますが、このように一見マイクが付いていないタイプは実にスマートです。