自費出版のすすめ

舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次 http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911



 舞黒一太郎です。


 
最近、定年間際になった人達の間で、自分史を作り、それを自己出版すること
がブームとなっているそうです。以前から、日経の「私の履歴書」は、有名著名
人の自分史を掲載しているものですが、多くのフアンがあり、名物コラムとして
確固たる地位をしめていますし、功成り名を遂げた中小企業社長が作りたがる自
分史は、不況に苦しむ出版社にとって、まことに有り難いビジネスとなっていま
す。


 そんな中、なぜ一介のサラリーマンが、採算ラインに乗るはずもないのに、身
銭を切って自分史を作ろうとするのでしょうか。


 理由は簡単です。誰も評価してくれない自分の存在を、一人でもいい、理解し
てもらいたいからです。

 「職場でも、家庭でも、誰も自分を正当に評価してくれない、俺はこんなに一
生懸命生きてきたんだ。俺はこんなに良い仕事をしてきたんだ。つらいことも、
うれしいこともいっぱいあった。家族についても俺なりに一生懸命尽くし、愛し
てきた。そして本当はちょっぴりもてた。もうだいふんくたびれてはきたが、ま
だまだと思っている。そんな俺を自分は好きだ。なのに何故みんな俺をわかって
はくれない。どうかわかってほしい」そんな気持ちが自分史づくりにむかわせて
いるのだと思います。


 ではその自分史なり、小説なり、雑文、詩集なりを、お金をかけずに体裁の良
い「本」にする方法はないのでしょうか。今日はその夢を、パソコンを使って簡
単にかなえる方法をご紹介します。


 ワープロやパソコンの普及により、文章を書くことがさほど苦とならなくなっ
てきています。それで書きためた自分の意見、主張、詩などを「はてなダイアリ
ー」という、日記風のブログにしてしまいます。ブログというのは結構むつかし
いホームページずくりを、ワープロを書くのと同じ動作で可能としたものです。
ワープロならパソコン初心者でも使えるため、ホームページ造りがとても簡単に
なってしまいました。そのため面倒な更新作業を意識する必要がなくなり、毎日
でも違う記事を載せることが出来ます。「はてなダイアリー」はこの点に着目し、
日記形式に特定したブログです。


 「はてなダイアリー」 http://d.hatena.ne.jp/


 「はてなダイアリー」のトップページから自分の登録をすると、その時点から
自分のブログ(ホームページ)が使えます。編集ボタンを押し、文章を書き、登
録ボタンを押せばもう作業は完了です。もちろん写真、画像も挿入です。


 ※画像を挿入する場合、編集メニューの(複数の画像を登録)の下の参照から
  選び、登録するとブログ上の見栄えの良い、動きのある形で挿入できますが、
  以下の「はてな出版くん」の画面ではなぜか表示できません。(複数の画像
  を登録)の右、(Fotolife)から登録すると表示できますが、動く GIFファ
  イルは、ブログ画面上で動かなくなりますので注意)


 この画面の上位にある「設定」のボタンを押し、「日記のダウンロード」の項
の「ダウンロード」をクリックすると、自分の書いた文章が、エクセルなどでお
なじみの(CSV)ファイルとして自分のダウンロード専用フォルダーに保存さ
れます。これで準備は完了です。


 さてこのファイルを使い、自動的に本を作ってくれるソフト「はてな出版くん
をダウンロードします。このソフトは台湾の大学院生の(id:buttw)さんが作っ
フリーソフトでです。


 「はてな出版くん」  http://d.hatena.ne.jp/buttw/20041103


 あとはこの「はてな出版くん」を起動し、同じフォルダーにあるはずの。先ほ
ど作成したCSVファイルを読み込み、縦型か横型かを指定すれば、立派な本の
ファイル(PDF形式)が出来上がっています。この形式はアドビ社のアクロバ
ットリーダーで読みますが、通常ならばこのファイルをクリックするだけでアク
ロバットリーダーが自動起動してくれます。万が一起動しない場合は、指示に従
フリーソフトのアクロバットリーダーをダウンロードしてください。(私の添
付したサンプルの場合横型とし、アクロバットリーダーの倍率は、全体表示ー70
%としました)


 ※ 最近両面印刷の出来る、キャノンやヒューレットパッカードのプリンター、
   複合機がずいぶんと安くなりました。これを使えば市販の本に匹敵する出
   来映えとなります。


 作成されてみていかがでしたでしょうか。結構いけるのではと思っています。
自分史の他、社史、卒業記念、おたより集、教材テキスト、詩集、小説、随筆集
と大いに活用してください。


  ※「はてなダイアリー」の設定で、有料ながら格安の出版サービスもありま
   す。表紙の装丁など本格的なものを目指される場合はこれを利用するのも
   よいでしょう。」


※通常では目次を作る機能が無いようですが、日記スタート日時を目次ペー
   ジにすると擬似的に可能となります。これリンク関連付をして各日付にジ
   ャンプできればよいのですが、まだトライしておりません。


※実際に作成してみると、表紙にサブテーマがなく、画像も挿入できない、
   著者の名前がないなどの問題があります。次期バージョンアップに期待
します。