歯のかみ合わせの悪さが死を招く

舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次 http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911


舞黒一太郎です。


 ふと見たブログ(歯列矯正に関する指摘考察」のなかにあった「痴呆と歯並び」
の記事を見て、10年前のある出来事を思い出しました。
  

 http://renon.jugem.jp


 これはもう十年も前の話です。私の父は心筋梗塞である病院へ入院をしており
ました。病状は次第に回復してきたのですが、気分の方は逆に落ち込んできて、
盛んに「死にたい、死にたい」というようになったのです。原因と言われても、
母を含めて私たち家族にはこれっという原因が思い当たらず、本人に聞いても首
をかしげるだけなのです。お医者さんともども、悩む日が続きました。


 そんなさなか、父と話しているうちに、父がなんども「歯の調子が悪い」と言
っていることが気になりました。入院する前かみ合わせの調子が悪く、歯科医院
に通っていたのです。素人考えで、「ひょっとしてこれが原因なのでは?」と思
った私は、先生の許可をもらい、別の懇意な歯医者さんの所へ連れて行き、調整
をしてもらいました。


 奇跡は病院へ帰る途中から起こりました。ごく朗らかになり、めったに言ったこ
とのない冗談さえ口にするのです。「死にたい」などの鬱はすっかりふっとんで
います。


 その後、父は無事退院し、二度と「死にたい」など言いませんでした。


 足のつぼを揉めば、腰の痛いのがなおったり、へそにドライヤーをあてると腹
痛が治ったりするとと同じことなのかもしれませんが、人の体というものの不思
議さを、つくずく感じさせられた出来事でした。