日本の恥、県別公共工事の談合疑惑度、

舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次 http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911




 舞黒一太郎です。


 今の日本は、どことなくヤバイと思いながら、なんとか今の生活できているの
で、深く事態を直視しようとしていないように思えます。しかし現実には戦争国
以外世界史上あまり例をみない、1000兆円という天文学的な大借金国という
深刻な状況下にあります。


 にもかかわらず中央、地方を問わず、政治家、役人、企業、医療、農民が国を
喰いものにしている様は目を覆いたくなるほどです。もちろんそうでない方も多
いのですが、これはもはや構造的なものになっていて、個人レベルでは、もはや
どうしようもなくなっています。


 その一例が公共工事ですが、大小の違いはあれ、国、県、市町村にいたるまで
同じ親方日の丸が発注元であり、業者はあいもかわらず談合を行い、膨大な国民
の税金をかすめ取っています。


 全国市民オンブズマン連絡会議が全国の県別公共工事の談合疑惑度を公開して
います。


 公共工事の談合疑惑度 島根がワースト・最高評価は宮城


 全国の公共工事で談合疑惑度が最も高いのが、島根県、逆に適正な競争入札
しているのが宮城県――。03年度に都道府県が発注した工事について、全国市
オンブズマン連絡会議は27日、予定価格の95%以上で落札された割合を
「談合疑惑度」として独自に集計したランキングを発表した。


 同会議は、入札制度改革と談合防止、公共工事費の大幅削減が可能な状況をつ
くり出すため、情報公開制度を利用した調査を昨年から続けている。対象は、予
定価格が1億円以上の工事。


 最も疑惑度が高かったのは、島根県で97.4%。調査対象の78件のうち7
6件で落札率が95%を超えており、2年連続でワースト1になった。続いて、
北海道で487件のうち464件が95%を超え、昨年の5位から上昇した。


 逆に疑惑度が低かったのが、宮城県の1.5%。続いて、入札改革をした長野
県が前年の76.92%から一気に2.4%に改善された。


 同会議は、談合を防ぐには、一般競争入札をし、地元の業者しか入札に参加さ
せない「地域要件」を外していく方法しかなく、「この方法を取るなら80%台
までは下がる」とみる。新海聡事務局長は「談合疑惑度の高い自治体は、行政に
談合をやめるような政策がなかった。知事の努力不足に尽きる」と指摘した。


 この結果で注目すべきは、淺野史郎宮城県知事や田中康夫長野知事のもとでは、
ごく短期間で3%以下になっているという事実です。構造的障害があろうとも、
首長の意識が変わり、実行する意志さえあれば、やれば短期間で改革出来ること
なのです。県で出来ることならば、市町村でも出来ることであり、国家でも出来
ることなのです。談合をしている者と、談合を許している首長は国民にとって犯
罪者と言われても仕方がないことを自覚すべきです。


 これは公共工事のみのことではありません。もはや戦後60年もなろうかとい
うのに、まったく不要の戦後の非常事態構造を維持し、それによりここまでの財
政危機を招いていることに、もっと目を向ける必要があります。