古代の知恵、酒で糖尿病が治る

舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次 http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911



 舞黒一太郎です。


 これをマユツバとするか、楢崎皐月の創作と見るか、それとも古代の叡知と見
るか、どちらでもよい、効果があればよいと見るか、それは各人の自由です。し
かしその示唆どおりの環境、製品を作れば、理論根拠こそ解明不完全ながら、卓
越した効果のある商品が次々に生まれているのは事実です。今回はこのカタカム
ナの知識の一つに迫ってみることにいたします。


 物理学者、楢崎皐月(1899〜1974)氏が、1949年に兵庫県六甲山系の金鳥山で穴
居調査中に入手した古文書がカタカムナ文献と呼ばれているものです。ふつう古
文書というのは、歴史書なのですが、カタカムナ文献は科学書なのです。内容は
カタカムナと呼ばれる、今から3〜5万年前の日本人が、直感した宇宙や物質の構
造や生命の本質、それらの関連性を捉えた「哲学書科学書」というべきもので
す。


 楢崎氏は第二次世界大戦中、陸軍の要請で満州に陸軍製鉄技術研究所の所長と
して従事していました。満州時代、廬有三という老子教の導師から、日本の上古
代に八鏡の文字という素晴らしい文化を持ったアシア族という種族が存在したこ
とを示唆されました。


  戦後、軍の研究所は解体され、楢崎グループの技術者の離散を惜しんだ参議院
議員で星製薬社長の星一氏は、資金を出して「重畳波研究所」を設立し、研究テ
ーマは、「日本の新しい農業技術の開発」とし、敗戦後の日本を立て直すべく、
楢崎皐月に研究を命じました。 農業において土地の善し悪しは、大地の電気分布
で判断出来るのではないかという仮説の下、全国の測定調査を行ったこの研究は、
後に「植物波農法」として完成しました。


 調査中、兵庫県六甲山系金鳥山の大きな岩の上に松が茂っていることを聞き、
その調査のために、助手数人と穴居生活をすることになった楢崎皐月は、その期
間中、平十字という猟師に出合い、カタカムナ神社の御神体といわれる巻物を見
せてもらいますが、巻物に書いてある図象をみて、廬有三の言っていた「八鏡の
文字」だという直感がすぐ湧きました。


 カタカムナの意味は、カタは、我々の見ている宇宙が世界の全てではなく、そ
れは片方であるの意味。 カムは、象(カタチ)が無く目には見えない潜象世界の
意味。ナは、旦那のナと同様、代表する存在「主」の意味です。

 カタカムナはカタカナのルーツとされ、その図象の解読はさらに驚くべき内容
でありました。中味は「宇宙の成り立ち」「宇宙 の特徴」「物質や生命の発生の
仕方」「生命の本質」から「農業や製鉄技法」「病気の 治療法」「人間の考え方
」「商人道の心構え」までわたっておりました。


このカタカムナには次の部分があります。

カムナガラ イナミホムギ

カムシフキ キヨミカヒツテ

ミケクスリ タケシタシミチ

ハグミナリ


この訳は次のようなものです。


自然界の法則に従って(カムナガラ) 稲の実(イナミ)、麦の実(ホムギ)
を醸して(カムシ)発酵させ(フキ)、その上澄み(キヨミ)を醸成すると(
カヒツテ)、神酒薬(ミケクスリ)が出来る。本来健康を回復するための技法
(タケシタミチ)は、本来の自己治癒能力を育むこと(ハグミナリ)である。


 ところが現代の酒づくりの常識である速醸、つまりアルコールを生成する酵母
菌を育てる段階で、醸造用乳酸を添加する手法は、生成を早めるための抗菌剤を
使用しているのと同じで、自然ではありません。また大吟醸などでもおこなわれ
ているアルコールの添加も問題です。
 吟醸酒と言われているものは、米の中心部分だけを取り出して醸造しています。
こうすると雑味がなく、水のように飲みやすいとされていますがこれも生命には
無駄がないという考え方からすると問題があります。
 また使用する水も、逆浸透膜で濾過し、ミネラル分を除去しているものが多い
のですが、その地特有の個性を殺しています。


 千葉の蔵元、寺田本家の寺田啓佐氏はこれらのことを考慮した上で、今の上質
の酒づくりの手法を無視し、カタカムナ文献にあるよう炭を埋め込んだ山形の農
場で作った無農薬玄米を使い、それを発芽発酵させることにより、カナカムカ文
献どおりの古代酒をつくることに成功しました。しかしこれは今の清酒ブームの
うまい酒ずくりとはむしろ反対の極に位置しており、味はやや酸っぱいようです。


 ところが出来上がってから何の宣伝もしてないのに、「酒は百薬の長」との格
言どおり、このお酒を飲んだ人から、重度の糖尿病がよくなった、高血圧が快癒
した、十二指腸潰瘍がなおったなどのたよりが次々によせられるようになりまし
た。まことに不思議なことですが、その評判を聞いた、今月号の健康雑誌「はつ
らつ元気」にその効果が特集されています。ぜひ一見をお奨めする次第です。


 この古代人の知恵の詰ったお酒の商品名は「むすび」といい、720mlで1
000円弱で販売されています。これは良心的なお値段ではないかと感じました。

         (0478-72-2221)