憎しみを愛に変える方法

舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次 http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911



 


 ○中国、日本人蔑視教育で示す後進性


 舞黒一太郎です。


 サッカーのアジアカップの決勝戦が行わた際、中国政府の警告にもかかわらず、
日本の国歌を演奏中、激しいブーイングが起こりました。不慮の事態を恐れた政
府は1万人以上の厳重警備体制を敷いておりました。
 この背景には尖閣列島占領にみられるように、中国政府の意図的な反日教育
宣伝があるのは明白ですが、スポーツの世界にまで政治問題を持ち込んだことに
より、表向きの大発展中の新興国の顔の陰に、その後進性、偏向教育があること
を世界に暴露した感があり、当然次期オリンピック開催に?がついたのは間違い
ありません。


 これは私が冬のソナタのシリーズで申し上げた、韓国の反日教育と同じ種類の
ものです。日本ではまったく行われていない、反中、反韓教育ですが、中国、韓
国では意図的に反日教育がなされています。


 日本のODAの最大援助国は中国ですが、中国は歴史教育と称し、戦争を知ら
ない若者に、堂々と反日教育をしています。韓国も程度の差はありますが同様で
す。


 この人達はいかなる喧嘩をしても、日本の悪口に問題をすりかえれば、すぐ和
解します。逆に日本がいかに尽くしても、「過去の償いだからそれをするのはあ
たりまえ」ということになり、要求はかぎりなく増えるということになり、いつ
しか引かざるをえなくなります。もっとも世界一の売春国家で、米国のいいなり、
未だに無神経にも靖国神社まいりを続ける小泉首相と、批判されてもしょうがな
い事情が日本にも存在するのも事実ですが、、、、


 このように、意図的に憎しみをあおる国策に踊らされているようでは、永久に
友人にはなれません。「お前の先祖は俺たち一族にひどいことをした。だからお
前は俺たち一族の敵だ」というのでは争いは終わりません。(今の私たちの関係
が問題なのです。)過去の歴史をつつくなら、人の歴史は悲惨な戦いの連続で、
他民族、他国家だけではなく、同じ国、民族、部族、家族ですら同じことをやっ
てきたはずです。


 過去を学ぶことは、相手を責めるためではありません。相手と仲良くするため、
誤解を解くためのものであるはずです。(今の私たちが今から仲良くなる)ため
のものでなくてはなりません。(災い転じて福と成す)の(大人)にならなくて
はなりません。そんな中でこの(大人)の関係を実現している例を紹介しましょ
う。



 第二次世界大戦中、オーストラリア、カウラ(Cowra)で日本人捕虜の脱走 事件
がありました。


 カウラは、シドニーの西約250㎞にある町です。このカウラは日本とオース
トラリアの関係を語る上で忘れることのできない場所です。1944年8月5日
つまりあと1年で太平洋戦争が終わろうとしていた冬のある日事件は突然起こり
ました。このカウラには、カウラ捕虜収容所があり、太平洋戦争で捕虜となった
日本人やドイツ人イタリア人が収容されていました。戦争が長引くにつれ捕虜の
数も次第に増え、一部を他の収容所へ移送することが決定しました。それを聞い
た日本人捕虜の間で脱走の話が進み、1944年8月5日午前2時南忠男(仮名
で全ての人は本名を名乗っていません。日本人捕虜の第1号でダーウィンを空襲
したときに撃墜され捕虜になりました。南忠男とは日本の南へ行って天皇に忠誠
を尽くす男という意味を込めて付けたそうです。)のラッパの合図で集団脱走を
試みた。捕虜である彼らには当然武器らしい武器を所持しているはずもなく、食
事用に供給されたナイフやフォークを持って監視兵の機関銃座や守備兵の兵舎へ
と押し寄せていった。この脱走事件でオーストラリア人4名を含め合計234名
の死者と108名の重傷者を出しました。


 捕虜収容所跡は、今は牧草地が広がり、建物は残っていません。この捕虜収容
所跡から南西に数㎞行ったところ日本人墓地があります。この脱走事件で亡くなっ
た234名はここで眠っています。

 
 ここで地元の人達は、自分たちの行ったことを隠そうとせず、事実を認めるこ
とにより、日本との友好をはかることにしました。

 「誤解は解けましたか」、、「それはよかった」、、「では今から新しい私た
ちの友好をスタートさせましょう」


 毎年10月の初旬の桜が満開になる頃に桜祭りが行われます。日本庭園でも盛
大に催しが行われますが、その時にこのカウラ事件の犠牲者の慰霊式が行われま
す。シドニー日本人会もバスで桜祭りと慰霊式に合わせてカウラを訪れます。式
では在オーストラリア大使やシドニー総領事が日本政府を代表して式に参加し、
日本人、オーストラリア人犠牲者の慰霊をします。