最後の神の贈り物を大事にしよう

舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次 http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911




 舞黒一太郎です。


 2003年の国内のインターネット利用者が7,730万人になり、人口普及率が初めて
60%を超えました。ブロードバンド回線利用世帯も47.8%と5割に迫る勢いで、イン
ターネットがより一般化、そして高速化が進んでいることが、総務省がまとめた
「平成15年通信利用動向調査」で明らかになりました。


 インターネット利用者数は、前年の6,942万から788万人増の7,730万人、人口
普及率は対前年比6.1%増の60.6%でした。男女比率は、男性が同5.1%増の72.4%、
女性が同7.4%増の63.3%。世帯普及率も上昇を続け、同6.7%増の88.1%となり、こ
のうち、ブロードバンド接続(DSL/CATV/FWAなどの無線/FTTH)は同18.2%増の47.8
%と急増。ISDN、電話回線のナローバンドはいずれも昨年よりも減少し、特に電話
回線は同14.7%と激減しています。


 個人のインターネット利用端末は、全体の79.7%にあたる6,164万人がPCから利
用。携帯電話・PHSPDAからの利用者は4,484万人、ゲーム機・TVなどからの利用
者は339万人でした。ちなみにPCのみの利用者は3,106万人、携帯電話・PHSPDA
のみの利用者は1,453万人で、利用場所は自宅・その他が5,230万人・84.8%でトッ
プ。ついで職場が1,994万人・32.3%でした。


 個人のインターネット利用目的は、「Eメール」と「情報検索」がいずれも6割
近く、「ニュースなどの情報入手」「商品・サービス購入」と続いています。携
帯電話などでの利用者は「Eメール」が74.3%と圧倒的に多く、ついで「音楽のダ
ウンロード・視聴」「画像のダウンロード」という結果で、特にネットショッピ
ングの利用者が同12.4%増の33.2%と高い増加率を見せました。


 インターネットの普及は伸びてきているが、デジタルデバイドも依然として存
在。年齢別では、13〜39歳までの範囲では利用率が90%を超えているが、それに
比べて6〜12歳または50代で60%強、60〜64歳で39%、65歳以上で15%と低い数値と
なっています。ただし、すべての年代で利用率が向上しているほか、世帯年収
では200万円未満の世帯で利用率が50%を超え、都市規模でも町村部で6割近い世
帯利用率になるなど、デバイドは確実に縮小傾向にあります。


 このようにインターネット先進国と言われた韓国を追い抜き、もはや世界第二
位の地位を占めるまでなってきた日本ですが、その実態はインターネットが出来
なければ恥ずかしい、といったレベルであることが明らかになってきています。
つまりインターネットは使える環境にあるが、ほとんど利用しないという人が増
加しているということであり、今のインターネット教育が、根本的に間違ってい
るいることを端的に示しています。。




 (内閣府世論調査>   インターネット、6割超が利用せず


 内閣府が8月5日に発表した「知的財産に関する特別世論調査」の結果による
と、インターネットをまったく利用していない人が回答者の63.7%に上った。
「ほぼ毎日利用している」(16.6%)と「たまに利用している」(19.7
%)の合計は4割に届かなかった。総務省が03年に6歳以上を対象に調査した
インターネット普及率は60.6%。今回の調査は20歳以上を対象としており、
20歳未満の若年層がインターネットの普及をリードしている実態が浮き彫りに
なった。
 調査は今年7月、全国の成人男女3000人を対象に実施し、2097人が回
答した(回収率69.9%)。

【衛藤達生】(毎日新聞) [8月5日19時44分更新]