あの笑顔の美しいプリンセスの姿をもう一度 

舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次 http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911



  


 舞黒一太郎です。


 私が最近一番感動した人物は、わが国の皇太子、浩宮殿下です。結婚のとき、
「君は私が守る」と宣言されたとおり、自らにかかる火の粉を省みることなく、
誠実かつ激しく、愛する雅子妃を守るため、前例主義の、因習に凝り固まった、
傲慢なわが国の官僚、システムと敢然と戦っておられます。その孤高の姿は、
まさに今の日本人が忘れている(をのこ)そのものであり、心打たれるものが
あります。

 
 しかしあいもかわらずマスコミの見識のなさにはうんざりさせられます。12
月01日付朝日新聞天声人語》に次の記述がありました。


 今年は、皇太子さまの「人格否定」発言に、はっとしたが、秋篠宮さまの「残
念」発言にも、少し驚いた。記者会見という場で苦言を呈する形となった。


 しかし、時には苦言も悪いことではないと思う。周囲に配慮しつつも言うべき
を言うのは、大事なことだ。皇室でも、これは認められなければならないだろう。
厳しい限定はあるにせよ、思いを述べる自由があることを示したともとれる。


 私は思うのです。本当に弟が、兄皇太子、姉雅子妃、ひいては父母である天皇
陛下ご夫妻のことを真に思っているのならば、それは内密に兄に忠言すればすむ
ことであったのではないでしょうか。しかしこのようにいったんマスコミを通じ
ると、それはさまざまな解釈を生み、真意とは思いもかけない事態にいたるのは
あらかじめわかっていたはずです。


 今回の秋篠宮発言の本当の意図が不明ですが、わがままな兄に対し苦言を呈し
たいということであるなら、兄君に直接言えばよいことです。このことでさらに
苦しまれるであろう父母の天皇陛下ご夫妻、特に療養中の雅子妃のことを考える
と、配慮がたりない発言だと思います。



 皇族であろうと、自由な発言は許されるべきですが、こういう配慮の足りない
発言に対しては、あえて批判するのが社会の公器たる新聞人の心意気というもの
ではないでしょうか。当然右翼が黙ってはいないことも覚悟しておかなくてはな
りません。しかし社会の公器であるマスコミを標榜するなら、それに負けない勇
気と自負が必要です。


 もっとも雅子妃のご病気に市井の一私人である私が、してさしあげられること
は何一つありません。ですがあの笑顔の美しいプリンセスと、それを暖かく見守
る英明なプリンスのお二人の姿を、再び見てみたいと心より願っているものです。