若者よ、自らの職は自ら捜さなければならない時代に

舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次 http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911



 


 舞黒一太郎です。


  政府は小泉政権構造改革の成果としての好景気をさかんにPRしています。
しかし日本にとってやらねばならない構造改革を、彼はまったくやっておりませ
ん。それどころか彼は構造改革の意味がまったくわかっていない人でした。彼の
一見新鮮な語り口に惑わされ、それに賭けた有意の士は、ことごとく去っており、
残っているのは、権力にすりよるカスばかりといった有様です。今のマスコミを
フルに使用する権謀術策は、国民の頭の構造まで変えてしまいました。それは年
金法案でも見られるとおり、彼が間違っていると75%の国民が思っているのに、
その彼を45%の人が支持しているという、もはや理性や正論などどこにもない、
支離滅裂な国家になっていることがよくわかります。


 若い人はこの世間に惑わされてはなりません。この国や、大人たちは君たちを
守り、大切にしてくれはしません。将来の見通しなどこれっぽっちもなく、今を
ごまかし、君たちを将来にわたって利用しようとしているだけなのです。君たち
にとって一番大切な、将来にわたって生活してゆける手段を、今のわが国の教育
は教えてくれません。それこそ君たちの将来は(自己責任)であることになるべ
く早く気ずき、早急に対策を自分でとる必要があります。

 
 最近気になるデーターが公表されました。それは、若者を中心とするフリータ
ーの数が400万人を越え、500万人といわれる団塊の世代の数字に肉薄して
いるというものです。意図的あるいはそうでないと理由はさまざまですが、正式
に就職せず、その日生きていくための最小限のアルバイトで生きている人たちで
す。


 はっきりいってこの人たちの仕事については明日はありません。一部ではもは
や現実化していますが、国による意図的な障壁さえなければ、その仕事のほとん
どは君たちの何分の一かの給料で喜んで働く外国人に奪われてしまう性質のもの
ばかりです。
 私は香港とフィリッピンにおける労働提携を調べ、他国では家事、看護など、
すでに多くの分野にわたり労働力導入が十年前から現実化しているのを知ってい
ます。日本にもいずれこの嵐が来るのは確実です。その時が来たら、今の君たち
のやっている、かったるい仕事振り、知識など、まったく競争のスタートにもた
てないものだという事を、老婆心ながら警告しておきます。