あんたは中立じゃない! マスコミさん

舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次 http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911



 


 舞黒一太郎です。


 久しぶりに、前テレビ朝日ニュースステーション司会者久米さんの元気な姿
を拝見しました。久米さんはテレビが放送免許制という、世界に例のない非常識
な制約の中で、よくも19年の長きにわたり権力に媚びず、ぎりぎりのの線で頑
張ってこられた方でした。


 ジャーナリズムの役割とは権力の座にある者が、どんな嘘をついているか見破
ることにあります。たとえば問題になった年金制度改革についての議論でも明ら
かであったように、このままいくと国全体がめちゃくちゃになると目に見えてい
る現実に対し、政府の欺瞞を徹底的にたたくべきでした。


 予測報道をするくせに、政府の案が悪いと言わない、やめろといわないのが今
のマスコミです。この態度を公平、中立な報道だと標榜しているのでしょうが、
マスコミの役割は意見を言わないことではなく、国民全体の代表として権力や不
正を監視、告発することにあります。


 公平を装いながら、官邸情報、警察情報をたれながしているのが今のわが国の
新聞、マスコミの現状です。この、楽をして情報を集めようという体質を改めら
れない現状は、日本はすでに戦前のように自分たちの望まない方向に流されてい
ることを示してます。


 年金のこの改正がこのまま進めば、多くの国民が老後に路頭に迷い、国全体がめ
ちゃくちゃになるのは明白なのに、’このままではひどいことになるよ’と言って
おいてあとはしらんふり。国民から聴取料を取っていながら、政府ヨイショ情報し
か流さないNHKを含め、今のマスコミはけっして中立ではありません。したがっ
て各自が工夫し、公正な情報を得る方法を見つけない限り、政府のマインドコント
ロール下に入ってしまうことを知っておくべきです。