自社の運命を知り、あらゆる対策を即座に作る方法

舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次 http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911



 

 舞黒一太郎です。


○すべての経営者に捧げる!会社の運命を知り、あらゆる対策を即座に作る方法



 今の不景気はとんでもなく悪くなると再三警告してきましたが、デフレ不況の中、目先が読めず、その日その日を送っている経営者は多いと思われます。もしせめて1期先、2期先、あるいは5期先の自社、または他社の運命が予知できれば、どんなにすばらしいことでしょうか。バラ色ならばさらにはずみをつければよいのですし、倒産となれば、そうならないよう、手を打つことができます。


この経営者の、先を読む、(読み方)一つで、その会社の業績は、おおきく変わってゆきます。これまでは、経営者のもつ(勘)で予知してきており、その卓越した能力で、松下幸之助氏のように(経営の神様)と呼ばれている人も存在しますが、われわれ凡人には、なかなかそううまくいきません。


これを実現してくれる可能性を秘めたものに、(マトリックス会計)とよばれている会計システムがあります。


マトリックス会計は、日本の越村信三郎博士の提唱、研究になるもので、その歴史はわずか30年余しか経過しておらず、それに対する関心度の高さの割には、普及度は低いのが現実です。国家レベルでは産業関連表という手法がありますが、その民間版といったところでしょうか。


マトリックス会計を実現すると、経営者の仕事の多くを占める、資金繰り表と、各種の経営指標が、瞬時にわかり、また表(マトリックス)の数値を、さまざまの場合の数値を入れることにより、(将来のバランスシート)を簡単に作成でき、自社の将来を予知できます。これはまさに経営者にとって夢のようなもので、自社の戦略経営を実行するための強力な武器となります。


しかし実際に行おうとすると、マトリックス会計独自の仕分けが必要で、言うはやすく行うはがたしで、なかなか大変なしろものです。このあたりが、(マトリックス会計をやりたいが、むつかしい)とされ、その普及にブレーキがかかっている原因と思われます。


 ではどうしたら誰でも、どの会社でも、マトリックス会計の恩典を受けれるようになるのでしょうか。それは私が十数年前に開発した方法を使えばよいのです。当時はバブルに向かってまっしぐらの時期で、ほとんどの会社は右上がり成長を続けており、経営者の方からはあまり関心をもたれませんでしたが、私の本を見た人や学会の発表論文を見た方を中心に、多くのご意見をいただきました。


私の方法を使えば、マトリックス、及びマトリックス会計独自の仕分けのための勉強は全く必要がありません。複雑なマトリックス演算はすべてパソコンにやらせます。そして今使っている簿記会計ソフトは経理データーベースとしてそのまま利用します。



私は簿記会計とマトリックス会計は、完全に補充、共存時代に入ったと確信しています。すなわち簿記会計のデーターをそのままマトリックス会計に使えばよいのです。簿記会計で対税務署用データー作成と、ミクロの問題を追求し、そのデーターを加工したマトリックス会計で、経営分析、資金繰り計画、未来予測といったマクロの問題を追求していきます。


 マトリックス会計のよさは、バランスシート、損益、資金繰りの三位一体の未来予測ができるということにあります。従来の簿記会計では、経理のプロでないとその関連がよくわかりません。その点マトリックス会計は、マトリックス会計表に来期以降の計画数値を書き込むことにより、瞬時に来期以降の資金繰り表、経営分析データーを、瞬時に何百通り作成ができます。これこそ変動要因が多い今の状況下で、経営者が一番知りたいことであり、その結果として的確な対処法をおこなうことができるのです。