新規球団選び、なぜ宮城県民に聞かないのでしょうか

舞黒一太郎の優雅な電脳日記

   
目次 http://d.hatena.ne.jp/microititaro/20040911



 

 舞黒一太郎です。


 先日パリーグの新球団選出についての危惧に触れました。それは選ぶ側のオー
ナー達が、依然として渡辺前巨人軍オーナーの支配下にあり、あくまで彼らが選
択決定権を持っていることより、すでに結論は決まっているというものでした。


 本来新規参入希望同志としてスクラムを組むべき立場にある楽天が、後発にも
かかわらず、フランチャイズを仙台にもってきたことの不可解さが、それを証明
しています。


 また当初、最初に声をかけてくれたライブドアを優先すると言っていた淺野知
事は、「どちらがきても宮城にはメリットがあるので」という理由で、模様見の
態度に変わりました。ライブドアから話があってからの決断が速く、また市民の
9割がライブドアを支持しているだけに、そのトーンダウンぶりは、いささか失
望させられました。



 また選手会は球団さえ増えれば自分たちの立場は保全されるため、このオーナ
ー達の球団選定にはあまり興味を示してはおりません。



 私は球団決定の経済的障害は両チームともなく、ケチをつければ両チームとも、
もっといえば各オーナーのチームだってそれ以上の問題が存在します。となれば、
このたびの選手会との交渉で露呈した常識のないオーナー達の決定よりも、新チ
ームを迎える、フランチャイズの仙台、宮城の県民による直接県民投票にゆだね
るべきなのではないでしょうか。



 これから自分たちの応援するチームを自分たちで選ぶ、でなければその意向を
最大限に汲むことこそ、郷土愛によって成立するチーム決定の最大かつ必要条件
だと思います。



 それに仮にどちらかを選んだ場合、一方がよい企業、他方は悪い企業といった
結果を出してはなりません。正直どっちもどっちなのですから。むしろ万が一に
起こりうるさらなるチームの減少の際、この危機に名乗り出てくれたことに敬意
を払い、引き受けの権利を与える等の優遇処置をおこなうべきでしょう。